製品名: SUM-ROD© Ver 7.0
SUM-ROD 測定治具の外観
厳密解析計算ソフトのGUI画面
製品の概要・特長
このソフトウェアは、1誘電体および2誘電体円柱共振器法に基づき、試料挿入時の測定データ(共振周波数・-3dB半値幅データ・挿入損失 IL・無負荷 Q, Qu)を
パソコンに手入力もしくは自動取得し、それらの値をもとにして誘電体円柱試料のマイクロ波帯における円周方向の複素比誘電率(比誘電率・誘電正接)と
導体平板の表面抵抗および表面比導電率を、繰り返し測定誤差範囲 [Δ,delta] を考慮した国際標準規格準拠の厳密解析計算処理を行うことによって高精度に測定することができます。
常温特性のみならず温度依存性の自動測定が行えます。
また、本誘電体円柱共振器法に基づき、試料挿入時の測定データ(共振周波数・-3dB半値幅データ・挿入損失 IL・無負荷 Q, Qu)をパソコンに手入力もしくは自動取得し、
それらの値をもとにして高温超伝導 (HTS)薄膜の表面抵抗の温度依存性を自動測定します。
自動測定システム構成例
測定に必要となるPC動作環境・ネットワークアナライザ・外部機器
プロセッサ(CPU) | Intel Pentium 4(1.5GHz)以上 |
オペレーティング・システム | Microsoft Windows 10 (注1), Windows 8.1, Windows 7 |
メモリ | 4GB以上のRAM【Windows 10】 2GB以上のRAM【Windows 8.1 / 7】 |
ハードディスク | 32GB以上の空き容量【Windows 10】 20GB以上の空き容量【Windows 8.1 / 7】 |
ディスク装置 | CD-ROMドライブ |
ディスプレイ | XGA(1024 dpi × 768 dpi)以上の画面解像度 |
USBポート | HASP暗号鍵USBキー用に使用 |
ネットワークアナライザ | ・手入力モード :市販されている全てのネットワークアナライザに対応しています。(注2) ・自動測定モード: 旧アジレント・テクノロジー製(PNAシリーズ・8510シリーズ・8720シリーズ・スカラーネットワークアナライザ8757シリーズ)(注3) |
同軸ケーブル | 使用するケーブルの種類は、測定する周波数帯によって異なります。 |
GPIB-USBケーブル | ナショナルインスツルメンツ製(NI GPIB-USB-HS) |
デジタル温度計 (※1) | 旧アジレント・テクノロジー製(34410A / 34411A), アドバンテスト製(TR2114H / 2114H), SI製 |
温度センサー (※2) | 旧アジレント・テクノロジー製サーミスタ温度プローブ(E2308A)など |
その他 | ・恒温槽 (※3) ・両端ピギーバックコネクタ型 GP-IBケーブル (※4) |
(※1)〜(※4) 温度依存性を測定する場合のみ、必要となります。
(注1) 最新のHASP暗号鍵USBキーのドライバをダウンロードしインストールすることにより、Windows 10パソコンでの動作対応が可能です。
尚、自動測定につきましては、ナショナルインスツルメンツ製 GPIB-USBケーブル付属CDの旧バージョン Ver.2.7.3 ドライバと旧アジレント・テクノロジー製ネットワークアナライザ・デジタル温度計を
継続して使用することにより、Windows 10パソコンによる自動制御測定が可能です。当社エンジニアによる出張サポートをご要望の場合は、有償にてお引き受け致します。
SUMシリーズ誘電体材料測定ソフトウェアの Windows 10 パソコン対応手順書
(注2) 手入力モードでは、旧アジレント(現キーサイト)・テクノロジー製、アンリツ製、ローデ・シュワルツ製など、あらゆるメーカーのネットワークアナライザに標準的に装備されている
帯域幅マーカー自動サーチトラッキンング機能【Bandwidth等】を使って、計測器画面上の共振波形から目視で読み取ることができる測定データ(共振周波数・-3dB半値幅データ・挿入損失 IL)を
当ソフトに直接入力することにより、容易に高精度な測定が行えます。
(注3) 会社分割により2014年8月1日以降 旧アジレント・テクノロジー製 ネットワークアナライザ および デジタル温度計・温度センサーは、キーサイト・テクノロジー製の異機種へ仕様変更されております。