誘電体円柱共振器法には、2誘電体円柱共振器法(2誘電体共振器法と呼ぶ)と1誘電体円柱共振器2モード法(1誘電体共振器法と呼ぶ)があります。
いずれも図に示すように誘電体円柱の両面を2枚の導体円板により挟んで構成され、円柱試料の比誘電率 εr と誘電正接 tanδ および導体板の表面抵抗 Rs を
高精度に分離測定できます。
また、Rs値から導体表面の等価導電率 σ を計算することができます。
弊社では同じ特性の円柱試料を2本用意することが困難なため、最近では1誘電体共振器法を推奨しております。
2誘電体共振器法
1誘電体共振器2モード法
2誘電体共振器法では、直径D 及び 長さL1の誘電体円柱から構成されるTE011モード及び同じ直径で長さが L3=3L の誘電体円柱から構成される
TE013モードに関する共振周波数とQ値の測定結果から、εr , tanδ, Rs, σ を求めます。
本測定法はJIS R1627(1996)、さらにIEC61338-1-3(1999)として正式に国際標準規格化されております。
一方、1誘電体共振器法では、直径D 及び 長さLの1つの誘電体円柱共振器に存在する2つの共振モードTE012 および TE021モードに関する
共振周波数とQ値の測定結果から、εr , tanδ, Rs, σ を求めます。
本測定法はJIS H7307(2005)、さらにIEC61788-7(2002)として正式に国際標準規格化されております。