製品名: SUM-DISK© [*]
SUM-DISKによるマイクロ波・ミリ波測定システムの外観
厳密解析計算ソフトのGUI 画面
製品の概要・特長
このソフトウェアは、平衡形円板共振器法に基づき、ネットワークアナライザからの試料挿入時の測定データ(共振周波数・-3dB半値幅データ・挿入損失 IL・無負荷 Q, Qu)を
パソコンに手入力もしくは自動取得し、それらの値を用いて誘電体平板試料のマイクロ波・ミリ波帯における垂直方向(厚さ方向)の複素比誘電率(比誘電率・誘電正接)を、
「厳密解析」に基づいて高精度に計算し、表示・印刷します。垂直方向(厚さ方向)の比誘電率はマイクロストリップ構造の設計に有効です。
UHF帯からEHF帯まで、幅広い周波数レンジのプリント回路基板の測定を実現しております。
本製品の特筆すべき特長は、以下の通り、
- 通常の常温特性の機能に加えて、温度依存性の測定を自動的に行える機能を柔軟に追加拡張できる。
- 励振孔および円形銅箔が原因で円板共振器の導体部と試料との間に生じてしまう空隙[Air gap]の深刻な影響を考慮して測定誤差を補正する
厳密解析計算処理を行っているため、より高確度で信頼性の高い誘電特性 (εr, tanδ) を導出することができる。 - 高精度測定の成否を左右する繰り返し測定誤差範囲 [Δ,delta] を考慮した厳密解析計算処理を行っているため、
測定精度を個々の試料名毎に明確に分析評価することができる。 - 同軸励振形の平衡形円板共振器 を用いる場合、1個の測定用治具のみで共振周波数の異なる複数の共振モードを用いることにより、
周波数依存性を簡便かつ高精度に測定できる。 - ストリップライン励振形の平衡形円板共振器 を用いる測定について、既に JPCA-FCL01(2006)規格およびJFIA-FP001(2006)規格に対応しているため
高精度な測定を行うことができる。
点にあります。
[*] 厳密解析計算ソフト SUM-DISK / SUMDISK の著作権 および 平衡形円板共振器と高精度測定技術に関する特許権など、一切の知的財産権は NTTデバイスクロステクノロジ株式会社に帰属しております。
自動測定システム構成例
測定に必要となるPC動作環境・ネットワークアナライザ・外部機器
プロセッサ(CPU) | Intel Pentium 4(1.5GHz)以上 |
オペレーティング・システム | Microsoft Windows 10 (注1), Windows 8.1, Windows 7 |
メモリ | 4GB以上のRAM【Windows 10】 2GB以上のRAM【Windows 8.1 / 7】 |
ハードディスク | 32GB以上の空き容量【Windows 10】 20GB以上の空き容量【Windows 8.1 / 7】 |
ディスク装置 | CD-ROMドライブ |
ディスプレイ | XGA(1024 dpi × 768 dpi)以上の画面解像度 |
USBポート | HASP暗号鍵USBキー用に使用 |
ネットワークアナライザ | ・手入力モード :市販されている全てのネットワークアナライザに対応しています。(注2) ・自動測定モード: 旧アジレント・テクノロジー製(PNAシリーズ・8510シリーズ・8720シリーズ・スカラーネットワークアナライザ8757シリーズ)(注3) |
同軸ケーブル | 使用するケーブルの種類は、測定する周波数帯によって異なります。 |
GPIB-USBケーブル | ナショナルインスツルメンツ製(NI GPIB-USB-HS) |
デジタル温度計 (※1) | 旧アジレント・テクノロジー製(34410A / 34411A), アドバンテスト製(TR2114H / 2114H), SI製 |
温度センサー (※2) | 旧アジレント・テクノロジー製サーミスタ温度プローブ(E2308A)など |
その他 | ・恒温槽 (※3) ・両端ピギーバックコネクタ型 GP-IBケーブル (※4) |
(※1)〜(※4) 温度依存性を測定する場合のみ、必要となります。
(注1) 最新のHASP暗号鍵USBキーのドライバをダウンロードしインストールすることにより、Windows 10パソコンでの動作対応が可能です。
尚、自動測定につきましては、ナショナルインスツルメンツ製 GPIB-USBケーブル付属CDの旧バージョン Ver.2.7.3 ドライバと旧アジレント・テクノロジー製ネットワークアナライザ・デジタル温度計を
継続して使用することにより、Windows 10パソコンによる自動制御測定が可能です。当社エンジニアによる出張サポートをご要望の場合は、有償にてお引き受け致します。
SUMシリーズ誘電体材料測定ソフトウェアの Windows 10 パソコン対応手順書
(注2) 手入力モードでは、旧アジレント(現キーサイト)・テクノロジー製、アンリツ製、ローデ・シュワルツ製など、あらゆるメーカーのネットワークアナライザに標準的に装備されている
帯域幅マーカー自動サーチトラッキンング機能【Bandwidth等】を使って、計測器画面上の共振波形から目視で読み取ることができる測定データ(共振周波数・-3dB半値幅データ・挿入損失 IL)を
当ソフトに直接入力することにより、容易に高精度な測定が行えます。
(注3) 会社分割により2014年8月1日以降 旧アジレント・テクノロジー製 ネットワークアナライザ および デジタル温度計・温度センサーは、キーサイト・テクノロジー製の異機種へ仕様変更されております。
製品カタログのダウンロード
【NTT 平衡形円板共振器(BCDR)製品およびミリ波帯受託測定サービスのご紹介】
NTTデバイスクロステクノロジ 高周波/高速伝送特性測定サービス [最先端技術 - Top Quality Product]