こんにちは。
サムテックのメンバーとして、クラウドインフラ構築運用・Linuxソリューション・Web技術関連事業 を担当している小林です。

自社WEBサイト上での動画 / 静止画コンテンツの配信・ブログ記事の更新や広告用WEBアプリの運用、
さらには国内外の取引先や技術者コミュニティにとって有益な情報を供給しディスカッションの空間を提供するコンテンツ管理サイトなどを、
システムの内製開発によりセキュリティ / パフォーマンス / 安定性の面で改善を施して構築する基盤サーバーを使って独自に付加価値を模索しながら運用して一般公開する。
または、ホームページの更新作業を、社内・自宅に構築したWebサーバーを使ってデザインや機能の面で効率的かつ自分が描くイメージに限りなく近い状態に近づけながら進めてゆく。
または、有料コンテンツや常に社外流出を厳重警戒する必要がある非公開の最新研究成果をベースに開発した特定用途ソフト・高度な科学技術計算ツールもしくは取引先の機密情報が
国外内に存在する潜在的な敵対者(知財ブラック企業、競合他社や敵対組織に所属するスタッフや提携ハッカー、セキュリティベンダー系のペンテスター、自称ホワイトハッカー、etc.)の
巧妙な計略・マーケティング戦略によって間諜・攻撃・不法ダウンロードもしくは人と生成AIを介して窃取・剽窃されるのを阻止するために、
内製開発により独自のプライベート仮想化/クラウド化ノウハウを蓄積して築城する安全なサーバー上で厳しく物見し動静を監視分析しながら一般公開する。
更には、Word・Excel・Power Point・PDF・ビットマップ画像など数限りない種類のファイル形式で保存された社内共有データを、
Windows ・Mac ・ LinuxといったパソコンのOSの種類に左右されずに一貫して共有して更新する...
または、スマートフォン向けアプリケーションの開発テスト環境を短時間で構築する。

こうした中小規模の先端技術企業の経営ニーズに合ったICTインフラは、従来は、各種アプリケーションの構築作業を数多くの外注請負業者の手を介して個別に発注する中で
「人月トータルコストとして非常にお金がかかり高い、また技術的に難しい作業で多くの外注と人的コストなしには不可能」と考えられがちですが、
弊社では、これからの世界では、経営体制やお金・モノの使い方次第で予想外に安いコストで実現できるということを常日頃実感しています。
そのためには、Windows 10 ユーザー/デバイス数 500以上の大規模ベンダーもしくはエンタプライズ・ユーザー向けに格別に限定されて徹底した情報セキュリティ管理とシステム管理が提供される
AzureクラウドサービスとWindowsサーバーに代表される巨額の従業員コストとライセンス体系をベースにしたICTインフラを自社システムのコア技術として設計構築するのでなく、
世界中で同時進行している開発プロジェクトにおける先駆者や第一人者となることを目指している無数の有志の手による研究開発とバグ修正
およびネット上でスピーディーに公開されるそれらの成果物の改変の自由が保証されており結果的に安価で利用できるLinuxベースの各種ソースコードをコア技術として有効活用することによって、
与える命令・要求通りに自律的に無人稼働するシステムを構築してゆくことが、自社のような典型的な中小規模のICTインフラにとっては益々重要性を増し不可欠となっております。

私がこの点に気付いて現在の仕事を行うようになった背景は、日本国内でのシステム開発・SE経験の後に約10年間にわたってSE・Webプログラマーとして活動拠点を移し
その後交流を深めるようになった北イングランドや、ベルギー・オランダ・ドイツ・フランス・チェコでのICT専門職訓練と実務経験の時代に遡ります。
そこでは、ヨーロッパ各国を独走するフリーランスのオープンソース技術者・研究開発者と
カナダ・米国・オーストラリア・インドなどで活躍するフリーランスのオープンソース技術者・研究開発者が、ネット上や Linuxコミュニティ集会 で効率的かつ体系的に
共通基盤技術を共有しながら徹底的に開発工数とバグ修正・システム運用にかかるコストと時間を省く環境(バザール方式)の下で、
セキュリティが強固で安全かつ高品質で非常に安定して自律稼働するサーバーシステムとクラウドインフラおよび研究開発環境を独自に築城し構築することを指南されました。
また、2010年に入ってから日本においても日本語ローカライズされた各種ウイルス・マルウェアを駆使したサイバー犯罪による被害が深刻化する中、
ネットワーク装置・WEBサーバーを基盤とする電子金融/商取引・ビッグデータ解析・宇宙管制システム・情報セキュリティ研究用の侵入テストなどの応用分野で
Linuxを取り巻くオープンソース技術が事実上の標準としての地位を確立する一方で、
携帯電話のスマートフォンOSの分野ではグーグルが開発したLinuxベースのオープンソースOSである AndroidTM のシェアが首位に立つなど、
オープンソース技術の浸透の勢いは従来のプロプライエタリなCD/DVDパッケージソフトとハードウェアの一体型組み合わせ製品を代替してしまう形で進行し、
「もはやLinuxベースの自律システム設計と固定費用の極小化なくして、21世紀の中小規模ビジネス (SMB) と日常生活を持続して発展させられない」時代へと加速度的に移行しております。

今後もこの事業を通じて数多くのオープンソース技術・知財またはオープンソースから派生した技術・知財の活用について紹介する一方で、
地域や規模を問わず多くのユーザーの皆様にとって有用で持続可能なシステムを低コストで提供することによってお力添えとなり、頑張ってゆきたいと考えております。

略 歴

1991年 中央大学法学部政治学科を学卒後に、日産ディーゼル工業(現在のUDトラックス)に入社
1993年〜1999年 社内SEとして、社内電子メールの導入サポート・販売システム用大型汎用機のCOBOLプログラミング・経費請求支払伝票処理のExcel VBスクリプトプログラミングなどの
開発業務に従事。 1994年 経済産業省(旧 通商産業省)認定 初級システムアドミニストレータ取得。
2000年 退社して留学のため渡英。計算機科学以外の学士からICT専門職資格へのスキル転換用の大学院コース [ニューカッスル大学大学院 コンピュータサイエンス専攻] に入学。
オブジェクト指向言語(C++/Java)、HTML、レッドハットLinux の管理基本コマンド、リレーショナルデータベース設計と運用(正規化、ERモデル、SQL言語)、
コンピュータ環境、コンピュータネットワーク概論、ソフトウェア工学、フォールトトレラントシステム設計手法、コンピュータハードウェア設計技術、
並行処理プログラミング概論、データ構造と各種アルゴリズム、離散数学 について学ぶ。
2001年 大学院のミドルウェア技術のスピンオフ企業だった Arjuna Technologies (現 Red Hat JBossにより買収) の Prof. em. Santosh Shrivastava と Dr. Stuart Wheater に師事。
CORBAを介する異機種間分散データ処理・手持ちのハードウェア(PC)の仮想マシン化と高信頼性を確保したクラウドコンピューティング実現のための技術的課題
(負荷分散・QoS・セキュリティなど)について啓示された。
Javaワークフロー実装についての論文で、MSc in Computing Science [計算機科学修士] 学位取得。
2001年〜2003年 ロンドンの 現地SI企業 の紹介で、日系商社において欧州域内支店の地図・住所録・電話帳のイントラネットWebページをHTML・CSS・Java Scriptで開発する
業務に従事。同時に、日本語PCサポートとWindowsサーバーの構築・PCとサーバーのハードウェア修理に従事。仕事外の時間で、ロンドンのLinuxユーザーコミュニティーに参加。
2003年〜2004年 当時リバプール・サイエンスパーク内でLinux要塞ホストのハードニング手法を研究開発し日欧企業・英国政府/地方自治体向けにアプリケーションをオーダーメード開発してしていた
英国企業 のベルギー支店において、欧州各国(ベルギー・フランス・オランダ・ドイツ)内の日系現地法人のクライアントに対して日本語PCサポートとファイル共有サーバー・メールサーバーを
構築運用する業務に従事。
2004年〜2005年 ベルギー支店からの派遣で、日系およびフランス自動車メーカーがチェコ合弁工場を立ち上げた際のプロジェクトにおいて、新たに構築されたリレーショナルデータベースを検証し
バグ修正する業務に従事。
2005年〜2006年 ベルギー支店からの派遣で、仏日系自動車メーカーのパリ近郊の現地法人において、英語・フランス語・日本語PCのリプレース構築サポートとPCハードウェアの修理業務に従事。
仕事外の時間で、ドイツ・ベルギーのLinux開発コミュニティーの会合に参加。
2006年〜2009年 リバプール本社に戻り、欧日のクライアント企業や地方自治体・学校に対してSaaSクラウド型Web-EDI・メールおよびファイアウォール・VPN用のLinux要塞ホストを構築してセキュリティ監視し、
国営病院・医療NPO法人に対してWebサイトおよびSaaSクラウド型Webデータベース・PaaSクラウド型コンテンツ管理用のサーバーのデータバックアップシステムを構築して監視する
ハードニング業務に従事。
2009年〜 帰国後に、サムテック有限会社入社。
誘電体電子材料特性のマイクロ波・ミリ波帯計測サービス・材料開発品の受託測定データ蓄積業務の拡大にともない、要塞ホスト (社内ファイル共有サーバー・Webデータベースサーバー・
統合システム監視サーバー・ファイアウォール) を物理サーバーベースで設計構築して、システム監視およびセキュリティ監視の運用開始。
同時に、PCユース向けの販売促進用ホームページ・Webアプリの開発とマーケティング、社内庶務文書の管理・経理・原価管理に従事。
2010年〜 社外一般ユーザー向けのコンテンツ配信用サーバーを物理サーバーベースで設計構築して、システム監視およびセキュリティ監視の運用開始。
同時に、スマートフォン向けの販売促進用ホームページ・Webアプリの開発
および誘電体電子材料特性の計測ソフト製品のシステム構築・検証・納品セットアップ作業に従事。
2011年 同社取締役 (使用人兼務役員) に就任。
2014年〜 社外ユーザー向けに誘電体電子材料特性の厳密解析計算ソフト製品・マイクロ波フィルタ設計ソフト製品の数値解析クラウドサービスを提供する事業プロジェクトの開始にともない、
VMware vSphere + Windows Server Active Directory 統合環境をベースにDaaS (仮想デスクトップサービス) クラウド基盤サーバーを設計構築・検証する作業に従事。
2015年〜 ヴイエムウェア株式会社 [VMware, Inc.] との正規パートナー契約に基づき、VMwareクラウドサービスプロバイダ (VSPP) 事業を開始。
以降、仮想マシン (デスクトップPC・コンテンツ管理サーバー) および各種ソフト製品をクラウドサービス提供するIaaSクラウド基盤の管理/システム監視およびセキュリティ監視に従事。
2016年〜 仮想デスクトップクラウド基盤の運用によって、負荷分散技術と資源割り当て管理技術をベースに測定サンプルの誘電特性厳密解析計算の必要量に応じて
高性能サーバ機の計算リソースを最大限に活用できる環境が整備されたのを機に、誘電体電子材料の誘電特性と基板銅箔の導電特性を測定し精度と確度を数値解析する作業に従事
また、近年は私的研究において各種ツールのプログラム作成に従事

所属学会

2007年〜 ACM (Association for Computing Machinery) [会員]
Linux System and Network Administration / Network Security / SUSE Linux Administration オンラインコース修了