TM0m0空洞共振器を用いた摂動法とは?

下図の構造図に示す空洞共振器を用いた摂動法は、マイクロ波帯における誘電体棒状試料の簡便な複素比誘電率の測定法として
従来より一般に用いられてきました。

しかしながら、従来のこの摂動公式に基づく方法には試料を装荷するため構造上必要となっている共振器の挿入孔部分の空隙[Air gap]の悪影響によって
測定結果値が真空の比誘電率=1に近づいて低くなり深刻な誤差を生む点が考慮されておらず、 3〜10%程度の測定誤差が生じる問題
があり、
より高精度な測定方法を改良することが望まれておりました。
弊社の測定ソフトウェア SUM-TM0m0 はそうしたニーズに応えるために、厳密な電磁界解析計算に基づく高精度な測定を世界で初めて実現し、
今後の誘電体棒状もしくは液体試料の標準測定方法であるIEC62810 Ed.1.0(2015)として正式に国際標準規格化されるに至りました